ガレージキットやフィギュアをネタにしたコミックは数は少ないものの、昔からちょこちょこあったりします。
古くは島本和彦の『ガレキの翔』(実在の人物の名前をもじって入れ込んでいたりで、その当時の状況に詳しいと余計楽しめるマンガでした)、井原裕士の『DOLLMASTER』(外伝でワンフェスレポートマンガに特化した『DOLLMASTERぱられる コミックレポートで見るワンフェス』も)、小野洋一郎の『ブッシメン! THE IMAGE MAKER』、青本もあの『ガレキに華を!』などなど、シリアス系の物からギャグ系、原型師主役のものからフィギュアが主役のものまでいろんなタイプのものがあります。広い意味では『武装神姫』関係のマンガもそれに当たるかも。
ということでそのジャンルで最新のマンガとなるのが『フィギュアシフターズ』。電撃マオウで連載されたもので、その二巻が3月27日に発売となりました。
オタクでいじめられっ子の中学生サイゾウが、愛するフィギュアの巨乳美少女剣士に変身して、学園に忍び寄る悪を斬っていく放課後バトルファンタジーというわけで、フィギュアそのものがメインの変化球系フィギュアマンガということになります。
リリースによれば“タイトルどおり、フィギュアファンのツボに刺さる魅力を持っているのはもちろんのこと、性転換モノや同居モノ、妹モノに惹かれるコミック読みにも、ぜひオススメしたい”という方向性。
そして、単にフィギュアをネタにしていますというだけではなく、『フィギュアシフターズ』特設サイトでは、主人公のサイゾウ&七菜のキャラクターボイスつきで、ミニフィギュアの作り方をイチから解説するという連載型のWebアニメ「予算3,000円で誰でもオリジナルフィギュアが作れちゃう講座」ほか、計8本の動画も配信中。
このフィギュア製作講座は、里好先生自らが手がけているというもので、これはまたちょっとおもしろい仕掛け。フィギュアが好きでこのマンガを描いているということが良く分かる話です。
カバーを取った本体表紙に掲載されている4コマも、特撮サイトでキャラクターボイスつきの動画で見ることも出来ます。
この最新のフィギュアネタマンガ、気になったら1巻2巻あわせてチェック!
[colored_box color=yellow]電撃コミックスNEXTフィギュアシフターズ 2
作:里好
定価:本体570円+税
発行:株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス[/colored_box]
©2014 YOSHIMI SATO
■関連リンク
『フィギュアシフターズ』特設サイト