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【Anime Expo 2024レポート】ホビー系その2:アメリカでのフィギュアの状況 – プライズ、FUNKO、魂ネイションタイムズスクエア店

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11月 13, 2024 #Anime Expo

 続いて、Anime Expo+アルファで見たアメリカでのフィギュア状況について。2016年に始めてAnime Expoに参加した際、一番印象的だったことのひとつが、アニメやゲームのフィギュアの受け入れられ方。その後19年、今年と参加して状況がいろいろ変化しているのが見て取れたので、そのあたりをまとめておきましょう。

プライズフィギュア

 いろいろ日本のフィギュアメーカーが出展し、イベント限定品やセールス品を出してなかなかの行列ができるというのはおなじみの光景。ただ、AX会場で一番多く見かけるフィギュアは何かということになれば、それはプライズフィギュア。初参加の際に、あちこちにプライズフィギュアを扱う小さいショップが並んでいるのを見て驚いたものです。それは現在でも同じで、プライズフィギュアはかなりあちこちで売っています。16年頃はまだ正規のアメリカ流通はせいぜいバンプレストぐらいで、他のメーカーは日本で仕入れたものを売っていましたが、現在は主要なプラズフィギュアメーカーがAXにも出展して、アメリカでの販売を行っています。もっとも、AX会場の小さいショップに並んでいる商品は相変わらず日本で仕入れたものがかなり多そうではありますが。
 19年に行った際はまた少し変化がありました。まず、プライズでもぬいぐるみを扱うところが増えた感じで、特に寝そべりぬいぐるみを多く見かけました。
 で、今年。基本的にはプライズフィギュアが多いというのは同様。他にちょこちょこグッスマのPOP UP PARADEを扱っているところも。AX会場ではやはりあまり高価なフィギュアは置かれないなぁという印象です。5年前に比べると価格もさらに高くなっていますし(ただ単なる印象ですが、以前よりは高価なフィギュアを扱うショップも増えてて会場で持ち歩いている人を見かけたような気も……)。

この写真は、ニューヨークのコミックス専門店でのもの。そこそこプライズが置いてありました。

FUNKO

 FUNKOが展開しているPOP!アメリカでは圧倒的な人気と知名度を誇るデフォルメフィギュアシリーズ。発表年度から考えるとねんどろいどに影響を受けたであろうデザインで、大きな特徴は目が炭団のような黒丸で表現されていること。じっくり見ると塗りも少し雑だったりするのですが、逆に価格が圧倒的に安い(12ドル程度)で、アメリカのポップカルチャーでは大きな存在になっています。アニメや日本のゲームキャラも数多く出ていますが、版権の関係で日本では販売できないことが多い(販売をバンダイが行っていた時には一部日本でも出ていた)ですが、日本ではそれほど知名度も人気も高くはありません。
 19年にAXに参加した際は、このFUNKOが会場中にあって圧倒されたものでした。ちょうどFUNKOの勢いが一番すごかった時期で、街中のホビーショップでもものすごい数があったりしましたし。
 で、昨年のAX会場動画を見てても感じてはいたのですが、今年はかつてほどFUNKOだらけという感じでもありませんでした。昨年まではイベント限定のPOP!もあった(ただし、AXオフィシャルではなく、参加ショップの限定品)のですが、今年はありませんでしたし。
 ただ、これでFUNKOの勢いが落ちたといえるかというとそうとも言いきれないかと。確かに作りすぎによる在庫や起業スタッフの離脱などいろいろな話も聞こえてきますが、今回AXに加えてニューヨークにも行って見てきた感じ、FUNKOの根強さを感じました。
 ニューヨークのアメコミショップやブックストアには他フィギュアシリーズとは桁違いの大量のPOP!が並んでいましたし、普通のお土産物屋などでも見かけましたし、ロサンゼルスにあるFUNKO HOLLYWOODという実店舗は等身大でセットを組むなどディスプレイも凝っていて、ファミリー層も多く来ていました。
 またサンディエゴコミコンを始めさまざまなコンベンションにFUNKOは参加し、一挙に数十点のイベント限定品を出して大行列になるなど、アメリカのポップカルチャーの一大潮流になっているのは間違いありません。
 AX規模のコンベンションだとFUNKOが直参してもおかしくないようには思えるのですが、現時点では未参加で、その理由は明らかにされていません(噂で聞いたネタもありますが、未確定なので……)。

左はプライズの写真と同じコミックス専門店でのもの。他にも置いてあるコーナーがあって、圧倒的な種類と量が並べられています。右はタイムズスクエアの普通のお土産屋。こういうところにも置かれているのです。

こちらはFUNKO HOLLYWOOD。かなり広いお店です。

ニューヨークの魂ネイションズ

 AXに行く前に、ニューヨークの方にも行っていたのですが、ついでにBANDAI SPIRITSの直営店魂ネイションズのニューヨーク店にも行ってみました。
 場所はニューヨーク最大の観光名所でもあるタイムズスクエア。その南端の方にあります。端だからと言ってハズレということではなく、この場所はかなりすごいところ。タイムズスクエアの名前の由来であり、毎年新年のカウントダウンイベントの目玉「ボールドロップセレモニー」が行われるワン・タイムズスクエアという有名なビルがありますが、魂ネイションズニューヨーク支店があるのはその斜め向かい!
 以前は日本の時計メーカーシチズンが入っていたところで、そんなに広い場所ではありません。中にはおなじみの商品が並んでいます。特にニューヨーク限定品らしき物は見当たりませんでしたが。
 正面のショウウインドウにはNETFLIXで配信されている『ウルトラマン』と『ドラゴンボール』孫悟空の等身大フィギュアが飾られています。なお、このショーウインドウはちょうど巨大な星条旗のネオンサインに面しているため、写真を撮るとだいたい星条旗が映り込みます(笑)。
 土曜の夕方に見たときは、入場制限がかかっていて外に列ができていました。マニアっぽい人や家族連れなど、並んでいる人もさまざま。そんなに大きくはないお店とはいえ、この行列には驚きました。

写真左は北側から見たタイムズスクエア全景。正面に見えるビル、ワン・タイムズスクエア脇に魂ネイションがあります。

ショーウインドウや店内の展示。

入場待ちの行列はこんな感じ。

Anime Expo関係の記事はもう少し続きます。

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