以前この記事で紹介した、3Dプリンタを使ったフィギュア。3Dプリンタはさまざまな可能性を期待されながら、一般商品としてはまだまだこれからといった感じですが、アルカディアの「3Dlab」は実際に3Dプリンタから出力したものをそのまま商品として展開するという、意欲的であり実験的でもあるアイテムになっています。
そのアルカディアの「3Dlab」が新作を発表! 引き続き『刀語』の真庭忍軍の頭領が登場します。最初の3体と同じく、企画協力/設計/製造は3D関連メーカーが担当。ワンフェスで先行販売が行われていましたが、一般販売がスタートです。
まずは前回の3人に加えて今回発表の3人、計6人の頭領たちをずらりと。これで真庭忍軍十二頭領の半分が揃うことになります。
今回発表の3人は以下の通り。
真庭喰鮫(全高約12センチ(台座下~頭頂まで)・16,800円/税抜)
3Dデータ作成・デザインサポート:竹中和弘/MARIMO
真庭魚組の1人真庭喰鮫。左右非対称のおもしろいデザインで、鎖でつながれた2本の特徴的な剣も再現しています。
この喰鮫で使っている鎖は3Dプリントではなく本物の鎖。細いバイザーや脚部はレジンを使用しています。異素材の組み合わせも面白いところです。
真庭白鷺(全高約11.9センチ(台座下~頭頂まで)・13,500円/税抜)
3Dデータ作成・デザインサポート:竹中和弘/MARIMO
真庭白鷺は真庭鳥組。基本は白鷺のデザインですがその頭部はかなり特徴的。
クチバシ状になっているスキマからのぞく顔! なかなかインパクトがあります。
真庭狂犬(全高約13.6センチ(台座下~後髪最頂部まで)・14,000円/税抜)
3Dデータ作成・デザインサポート:加茂恵美子・竹中和弘/MARIMO
真庭忍軍の中でも人気の高い真庭狂犬。見所はそのボリュームある後ろ髪のグラデーション。現在の3Dプリンタでどこまで表現できるかを判断できるひとつの目安にもなりそうです。
身体をぐるりと取り巻いている文様も通常のフィギュアだと調整が難しいところ。ですが、3Dカラープリンタだとこのあたりは得意とするところ。
3Dカラープリンター出力品だからこそのぼやっとした独特の雰囲気は『刀語』のキャラクターデザインにはぴったり。喰鮫以外の2人は全体が石膏を素材とする3Dカラープリントの一体成形で、逆テーパーどころか挟みこまれてて通常のフィギュアの型では絶対に再現できないようなパーツ構成の箇所もあちこちにあります。
破損に関して注意が必要だったり、新素材、新スタイルの商品だからこその注意事項もいろいろとありますが、要注目の面白いシリーズなのです。そのあたりは前回の記事でもいろいろと書いていますので、参考にしてください。残りの真庭忍軍など『刀語』のシリーズも今後登場予定です。
この3体については、3月22日(火)16時から受注開始されています。詳細はアルカディアのウェブをチェックしましょう。
©西尾維新・講談社 / 「刀語」製作委員会
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