大昔からの(それこそ『カリオストロ』や『未来少年コナン』のリアルタイム)宮崎駿ファンにとって、当時作品のために描かれていたイメージボードはとても印象的な資料でした。中には結局アニメにはならなかった作品もあって(『長くつ下のピッピ』とか後に映画になったものとはまるで違う『もののけ姫』とか)、そのイメージボードを見て出来ていたらどんなアニメになったんだろうと想像を膨らませてくれるものでもありました。
『宮崎駿の雑想ノート』は『風の谷のナウシカ』のようなしっかりしたマンガというよりも、そういうイメージボードをマンガ風にしたようなところがあって、これが形になったらどんなものになるんだろうと思わせてくれる本でした。
中でも多砲塔戦車の悪役1号は、ごちゃごちゃした丸っこいメカで女の子をさらうという活躍(?)で、典型的な宮崎メカの魅力にあふれる戦車。アニメにこそなりませんでしたが、プラッツからプラモデルで発売され、さらに短砲身型も登場しました。
1/72スケールで、全長約200ミリ、全幅約140ミリというボリューム。発売中の長砲身タイプとは異なる短砲身型で、「試作段階でつくられた短砲身タイプの砲塔」が新金型です。
車体後部の司令塔は内部にスプリングを内蔵。上下動及び旋回させることができます。
他にも各所の砲塔は可動、主要なハッチ類は開閉選択式。車体前面のドーザーブレードは前後に伸縮し、上下動も可能とあっちこっちが動きます。
悪役大佐も今回新金型。上下分割で司令塔で半身が出ている状態にすることも出来ます。右腕のパーツは選択式で、イラストを再現できる敬礼のポーズと、指示を出している雰囲気を再現できるまっすぐ前に向けた腕もセット。
さらにボックスアートは髙荷義之氏! 世代的には直撃してる人も多いはずの組み合わせなのです。
[colored_box color= yellow]1/72 夢の多砲塔戦車 悪役1号 短砲身型1/72スケールプラスティックモデル:全長約200ミリ×全幅約140ミリ
企画:スタジオジブリ・アスカモデル
製造元:アスカモデル
販売元:有限会社プラッツ
価格:6,372円(税込)
2018年3月発売・発売中[/colored_box]
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