2014年2月9日に開催されたワンダーフェスティバル2014[冬]。
今回はとにかく「雪のワンフェス」として記憶に残る、いろんな意味で伝説となるワンフェスでした。
前日の搬入の段階から暴風雪の影響で幕張メッセに着くのが大幅に遅れる、着くことができないなど大混乱。
メーカー系は着いて設営はしたものの帰れなくなり、近くの飲み屋などで朝を迎えたという話も各所で聞きました。1台しか捕まえられなかったタクシーを女性にゆずって男性陣だけ残ったとか、会社までは帰り着いたけどそこから先の足がなく、結局事務所泊になったとか。
アマチュアディーラーもメッセまでたどり着けなかった、たどり着いても遅くてセッティングできなかったなど、様々な報告が。
当日、天気は良くなったものの、記録的な積雪で電車のダイヤは大幅に乱れ、さらにバスが動いておらず幕張本郷駅からの交通手段がなくなり、多くのメーカーさんから「幕張本郷駅から1時間かけて歩いてきました」という話も伺いました。
電車はまだなんとかなったものの、自動車組はまったく動かず、会場着が大幅に遅れた、最終的に着かなかったという話も多く聞きました。都内から会場まで6時間とか、4キロの距離に4時間とか。地方から飛行機や自動車で当日入りしようとしていた人は、断念せざるを得なかった人も。
同人誌と違って立体はかさばるし、展示でも台などが必要なので、自然と荷物は多くなり自動車を使って搬入しないとどうしようもないことがあるのです。
メーカーの方もいつもよりスタッフが入るのが遅く、いつもなら開場準備で活気あふれる時間帯になっても閑散としててスタッフがいない、開場時間になっても展示物が届かず空っぽのスペースがあるだけだったり様々な状況が。
ディーラー側も開場時には相当スカスカだったようです。私自身はお昼前後からディーラーを回り始めたのですが、その段階で印象としては1/5は空席になってるなぁという感じでした。ただ、途中からスタートしたディーラーも多く、最終的には9割のディーラーが参加したと、ワンフェス実行委員会からコメントがありました。その販売実態についてはともかくとして、状況を考えると驚くべき参加率と言えるでしょう。
一般参加者も出足こそさすがに少し鈍い感じでしたが、最終的な会場の雰囲気は普段と変わらない様子になっていました。詳細は入場者数の最終的な発表を待ちたいところです。
当日版権にしてもメーカーの新製品にしても、これはもう言うまでもなく『艦隊これくしょん-艦これ-』が圧倒的。
当日版権申請数に関してはワンフェス前にニコ生の「海洋堂でSHOW!?」で発表されたところに寄れば「3位『初音ミク』 205、2位『ガルパン』(数字発言なし)、1位が『艦これ』 264」とのことで、いきなり1位になっています。
近年だと、2011年[夏]当日版権受付が中止された際に独自版権で受け付けた『魔法少女まどか☆マギカ』が206件、『東方Project』のピーク時が300件越えという例はありますが、ダントツの記録のひとつです。また、1位から3位までへの集中度という点でもかなりのもの。
メーカーでもここまで集中して多数新作が発表された例はあまりありません。
次回ワンフェスの参加申込締め切りは3月11日。『艦これ』は相変わらず多いでしょうが、TVアニメの予定もありますし、KADOKAWAの版権の扱いがどうなっているか、いろいろと影響は大きそうです。
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