魂ネイション2015から、NEXT GENERATIONと題されたコーナーでは、新たな提案と新たな技術の展示がありました。
まずはボディくんとボディちゃん。いわゆる素体フィギュアです。このGlasyのDX版とPale Orange(いわゆる肌色)の通常版があります。
ディスプレイではエフェクトパーツを使ったネタ的なものがいろいろ展示されています。
もちろんこういったお遊び的なものだけではありません。
イラスト作成のためのサポートアイテムとしての提案で、サンプルもいろいろ。公式サイト(http://tamashii.jp/special/body_kun/)にも力が入っています。
上からbob、星野リリィ、由良。
画材店で販売されている普通のポーズ人形は可動範囲が狭いのですが、これならかなり自由にポーズを作れるのです。漫画家の藤田和日郎が他社の可動フィギュアですがポーズを作って描いている様子がTVで流れたりもしていましたし、実用性もしっかりありそうです。
技術そのものは数年前から開発されていましたが、このところひとつの成果が見え始めているのがデジタル彩色。
今回発表となったのがフレディ・マーキュリー。
さらにこれまで発表済みなのがブルース・リーとオビ=ワン・ケノービ。
会場には撮影禁止でトニー・スターク、ルーク・スカイウォーカー(エピソードⅣ)、メイス・ウィンドゥ(エピソードⅡ)も。
デジタル技術を使って実在の人物をフィギュア化するということはけっこう以前から行われています。アメリカでデジタルスキャンを使ってプロレスラーのフィギュアを作ったりというのもありましたが、サイズが違うとそのまま出力しててもまるで似ません。サイズなりのデフォルメを加えないと、雰囲気が出ないのです。ホットトイズのフィギュアはその良い方の例ですね。
このバンダイのフィギュアは造形センスとデジタルを使った技術が高いところで融合してきています。デジタル彩色が出始めた頃は、細かい塗装が行えるということがアピールされていましたが、さらに使い方がこなれてきているようです。とにかくぱっと見た目で似てるのです。おそらく写真で見るよりも実物を見た方がより伝わると思うので、どこかでぜひご覧になってください。
どんどん状況が変化しつつあるフィギュア業界、こういう新しい試みには注目です。
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魂ネイション2015