バンプレストといえば、一番くじやクレーンキングを展開、比較的安価に手に入れやすい形(直接買えるわけではなく、くじだったりプライズだったりするわけですが)でクオリティの高いフィギュアを出してきています。
そのバンプレストがアミューズメントセンターのみで展開しているアミューズメント一番くじ。その新作として、とんでもないものが発表されました!
それが「アミューズメント一番くじ DRAGON BALL 超 SUPER MASTER STARS PIECE THE SON GOKOU」。この4月29日(金)から登場します。
何がとんでもないのか? まずはその価格、くじでありながら1回5,000円! ゼロ1つ間違えてるというわけではありません。五千円なのです! ですが、実はこれは破格に安い!のです。ということで、その製品サンプルをお借りできたので、撮り下ろし写真でその内容をじっくりとご覧いただきましょう。
まずはその大きさ、全高約34センチ! 左の「ドラゴンボールZ 超造集 其之五」の孫悟空は約15センチで、最近のプライズとしては標準的な感じのものなのですがその大きさの違いに唖然とします。クレーンキングの中でもトップクラスの造形&ボリュームとして知られるMASTER STARS PIECEでも約25センチ。この大きさは圧倒的!
プライズなどで大きめのフィギュアというと、中空になってるソフビというのが多いのですが、このフィギュアは中までキッチリつまったPVC製! だからかなり重くて、ちょっとビックリするくらいずっしりきます。またPVCだからこそ、造形もシャープ! ツンツンとがってる部分も多いので不用意に手に持つと、その重量感もあってチクチク刺さって痛いのです(笑)。
そして、くじで当たるのはこの孫悟空のカラーバリエーション4種類。
同じ原型で彩色が異なるこの4種。この彩色もそれぞれまたスゴイのです。その造形と彩色をじっくりとチェック!
まずは、DB.01 THE BRUSH A ブラシ彩色。造形の立体感を意識し、細部にブラシ彩色による陰影塗装が施されたバージョンです。MSPに近い塗装でもあり、フィギュアとしても一番スタンダードなスタイルです。
ぼろぼろになった道着、隆起した筋肉、鋭い目つき。造形は「造形王頂上決定戦Ⅲ」で審査員特別賞を受賞し「KING OF ARTIST」というこれもまた大きめサイズのシリーズを手がける山下マナブ氏が担当。このサイズだからこそ作り込めるディテールは圧倒的なのです。そしてA、B、Cの彩色はこれまでにも数々の『ドラゴンボール』フィギュアを作り上げてきた中澤博之氏が担当。それぞれ特色のあるカラーリングになっています。
孫悟空の厳しい表情と、スーパーサイヤ人独特の逆立った髪の毛。立体的に重ねられた髪の毛は先端までツンツンととんがっています。そして最後の写真の前髪部分を見て欲しいのですが、髪の毛の塗装にはラメのような光が入っています! スーパーサイヤ人の金髪の輝きをこうやって再現しているのです。
このサイズだからこそ、この商品だからこそできる造形! 破けたズボンの内側に見える足、その服のシワ表現、ズボンの股部分は布の重なり具合まで再現しています。そしてよく見て欲しいのは筋肉や布の質感! 筋肉のスジや血管が浮き出し、布にはその素材を感じさせるテクスチャーが細かく施されているのです。通常のフィギュアだとこういった部分はオミットされるのが当たり前、表面のデコボコは磨いて滑らかにし素材の違いは塗装の光沢で表現するのが普通です。ですが、このフィギュアはそこを残しています。この大きさでありながらこの造形密度! 製造は手間が掛かりますが、大きさとも相まってこの存在感はスゴイ!
そして、DB.02 THE ORIGINAL B 原作カラー彩色。
これは鳥山明先生のカラーリングを目指した彩色。ポスターカラーのような鮮やかな色が特徴です。
陰影は抑えめで明るめの色彩。研究を重ねた上で導き出されたというこの色、原作の雰囲気がうまく表現されています。
同じく原作の再現と言えるのが、DB.03 THE TONES C 白黒トーン彩色。
この写真はモノクロではありません。ちゃんとカラーで撮ったものです。ということで、原作コミックの紙とインクの白と黒を意識したというバージョン。
フィギュアでスペシャルカラー版と称して単色塗装のものがラインナップされることがありますが、多くの場合それはコストを下げることを考えてのものです。ですが、これは明らかに違います。モノトーンながらその濃さを細かく調整、コミックの雰囲気が出ていて面白いものになっています。また、モノトーンだからこそ造形そのものを堪能できるというメリットも。
4種類目は、これまで一般商品ではあまり行われたことがないスタイルの塗装。
DB.04 TWO DIMENSIONS D 二次元彩色。これ、陰影の濃いイラストに見えますが、ちゃんと立体のフィギュアです。この色彩設計、彩色はこれまでも各メーカーの様々なデコマス製作を手がけてきた広瀬裕之氏が担当。
こういったイラストにしか見えない塗装方法は、一昨年雑誌のプラモデルコンテストでも発表されネットで大きな話題となっていましたが、一般商品ではまだほとんど試みられたことがない手法です。
この塗装は目の前で立体として見たときと、写真で見たときの印象がまるで違っていてとにかく面白い! ぜひこれは実物を見て欲しい! そして写真に撮ってみてほしい! なんでこんなところにこういう色がのっているんだろうと思った部分が写真になるとピタッとはまったりして、だまし絵を見てるような不思議な感覚に襲われます。立体のフィギュアではあるのですが、そのまま飾るというより写真でとって楽しむものという新しいスタイル、こういったある意味実験的で尖った手法が使えるのも、一番くじという形式だからこそです。
このボリューム、この造形、この塗装。一般商品だったら5,000円では絶対に買えないクオリティであり、4種ある塗装はどれも特徴的で面白く、ハズレはありません。取扱店は全国のゲームセンター15店舗のみ(秋葉原にはありません)というとんでもないレア商品でもあります。
間違いなくフィギュアの歴史に残る新たなるこの高額アミューズメント一番くじ、ぜひ実物を目にし、手に入れ、そして写真に撮ってみて下さい!
取扱店舗については公式サイトをチェック! 4月29日(金)、ゴールデンウィーク初日に発売予定です!
→http://www.bpnavi.jp/kuji/item/1597
価格:1個5000円(税込)
2016年4月29日(金)発売予定
取扱店:ゲームセンター
※写真は商品サンプルです。[/colored_box]
最後にちょっとオマケ。
飾るときには見えない部分ですが、靴の裏までしっかり作られています。結んでるヒモ、それによってできているシワもイイ感じ。
©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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