『ヒロアカ』ならではの造形&塗装のこだわり
先行して多数のフィギュアが発表されている『ヒロアカ』だけに、いま新たにシリーズをスタートさせるに当たって他社との差別化やS-FIREならではのこだわりを意識したそうです。
竹中「『ヒロアカ』という作品はキャラクターの喜怒哀楽表現、特に戦っている時のそれがとても印象的です。その方向を深く掘り下げて、表情の加減、エフェクトの付け方、ポージングの捌き方などにこだわっています。特に表情についてはリアリティのあるものになっているので、かなり自信を持ってアピールできるポイントですね」
いずれのフィギュアも、大きく開けた口を深く内側まで造形&塗装されていることに注目。ある種極端なデフォルメ的造形を行うことで、よりそのキャラクターの感情を表現しています。
塗装面では、各所エフェクトの光を受けて起こっている照り返しを大胆なまでに取り入れているのも特徴。
竹中「『ヒロアカ』に限らないんですが、エフェクトが出てるにもかかわらずその照り返しを塗装で反映してないの多いように思えたので、そこを活かすことでクオリティの高さをアピールするひとつの手法と考えました」
こういった照り返しの塗装表現だけではなく、ベースなど各所に施されたリアルな塗装も見逃せないポイント。
着ているコスチュームは、使われている布の質感やそのパーツ部分の硬軟まで造形&塗装で再現。
竹中「他の商品との差別化という意味でも素材感などは徹底的に掘り下げて具現化しました。表現方法の使い分けにもかなり気を遣っています」
他にも各所造形や塗装のこだわりポイントが。
これらの立体だからこその表現が、フィギュア本体の動きのあるポーズやベースの作り込みなどと併せて、フィギュアならではの物語性を生みだします。