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 グッドスマイルカンパニーやマックスファクトリーは、任天堂のゲームキャラを続々とフィギュア化しています。スケールフィギュアだったり、figmaだったり、それぞれのキャラクターに合わせる形でシリーズをセレクトしていますが、ねんどろいどの場合は、もちろん元々デフォルメ体形のキャラが選ばれています。その新作として発表されたのが、「リンク 風のタクトVer.」。

2014_03_27-0036猫目リンクと呼ばれることもある、『ゼルダの冒険 風のタクト』でのリンク。figmaで出ているリアル頭身のリンクと異なり、元々デフォルメ体形なので、ねんどろいどでもそのまま再現出来ています。

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ゲーム中の様々なシーンを再現出来るように、オプションパーツ類は豊富。「勇者の剣」、「勇者の盾」、「ハートの器」というゼルダシリーズ定番アイテムと、このゲームのキーアイテム「風のタクト」、さらに剣のエフェクトパーツまでも。表情は「口をムッと結んだ通常顔」、「笑顔」、「攻撃顔」、「緊張顔」の4種で、風のタクト版リンクのと特徴的な表情が揃っています。

任天堂のゲームシリーズは海外でも非常に人気が高い、そのフィギュアもものによっては日本国内よりも海外での方が売れるものもある(海外のメーカーで日本のゲームキャラを中心に展開してるこんなメーカーもあります)ので、グッスマ&マックスの今後のラインナップの拡充にも期待したいところです。

[colored_box color= yellow]ねんどろいど リンク 風のタクトVer.
『ゼルダの伝説 風のタクトHD』

ノンスケール可動デフォルメフィギュア:全高約10センチ
原型:アブ助
制作協力:ねんどろん
発売元:グッドスマイルカンパニー
価格:3,704円+税
2014年8月発売予定[/colored_box]

GOODSMILE ONLINE SHOPで5月14日21時まで受注中
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こっから先は余談。
このゲームのキャラデザインが発表された当時、東映動画の傑作長編まんが映画『わんぱく王子の大蛇退治』を連想しする、古くからのコアなアニメファンがけっこういました。平面的なデザインに短足、アーモンドのようなシンプルな表現の目とか。さらに元気いっぱいに良く動き回るとこなんかも。『わんぱく王子の大蛇退治』は初めて作画監督という日本独自のシステムを取り入れた作品で、「マスよりフォルム」という基本的な方針で描かれたキャラクターは斬新、日本のまんが映画・アニメ史に残るエポックメイキングな傑作です。
『わんぱく王子の大蛇退治』にも参加してアメノハヤコマに乗るスサノオとクシナダヒメのシーンを描いた小田部羊一(『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』でも著名)が、この当時任天堂に在籍していたため、制作に関わったのではないかとも言われていましたが、直接は参加してなかったと後のインタビュー等で明らかになっています。ただ、影響があったのは間違いない事実だったようではあります。
「マスよりフォルム」というコンセプトのもとに描かれた『わんぱく王子』のキャラデザインと、立体的なポリゴンをトゥーンレンダリングにより平面的な表現にしたこのゲームの共通点を思うと、逆にそうやって平面的に描かれた物を立体・フィギュアで表現するという技術・表現の方向はおもしろいなぁと。このリンクも実際にはポリゴンで描かれた立体の物を、ゲーム上で平面的な表現にして、このフィギュアではさらにその平面的な表現を活かした上で実際の立体にするという手順を踏んでいるわけです。原作の表現をいかに立体にしていくか、フィギュアの表現方法の進歩も含めて考えるといろんな意味で興味深いことでもあります。