7月24日に開催されたワンダーフェスティバル2016[夏]。ワンフェス実行委員会から、このデータが発表されています。自前で調べたデータも含めて、ちょっと振り返り。
入場者数&ディーラー数
入場者数は52,141人。冬の56,051人からは約7%、昨年夏の55,038人からは約5%減。これまで東日本大震災や大雪などイレギュラーな要因で前年同期から減ったことはありましたが、通常回でここまであきらかに減少したのは21世紀になってからは初めて。というか、記録で見る限りでは1990年代初頭に、ガンダム当日版権NGやJAF-CONスタートなどでワンフェス自体の存在が危惧されていた時代以来の前年比減となります。
気温的にも過ごしやすかったですし、他に何かイベントがかぶっているということもなかったので、この減少の原因は特定できません。このあたりがひとつのピークなのか、たまたまのことなのか、来年冬のデータも含めて検証したいところです。
追記:入場料が500円上がったことが影響したのではないかという意見も。コア層なら500円程度という反応になりそうでも、ちょっと見に行ってみようという感じの層には影響があったのかもしれません。
とはいえ5万人以上は5回連続キープ、会場を見た限りでは減ったとか、勢いがなくなったとかは一切感じることはありませんでした。この数年の特徴ですが、滞留時間が長くいつまでも人がうろうろしている感じでしたし。
ディーラー数は1872。冬からは約20減ですが、昨年夏からは20増ということで、まあいつも通り。抽選落ちたというTWEETが多めだったような気もしましたが、そんなこともなかったようです。
当日版権
オフィシャルなものではなく、ガイドブックからチェックしてみた数字になりますが、気になったタイトルをいくつか。
まず、『艦隊これくしょん -艦これ-』。前回は190ディーラー前後でしたが、今回は160くらい。とはいえ、一般商品もかなり揃ってきている、艤装など製作のためのカロリーが高い、再販NGなどなかなか厳しい状況の中で、まだこれだけのディーラー数があるのはさすがです。今回目立ったのは、やっぱりというか予想通り鹿島でした。
定点観測していたものでは、『アイドルマスター』関係は前回とほぼ同じく90前後と変化なく、『ラブライブ!』は前回の50から30前後と減っています。『ラブライブ!』はライブも含めて一段落ついたこと、『ラブライブ!サンシャイン!!』についてはまだNGだったため、その影響もあったのではないかと思われます。
前回は劇場版公開後のタイミングとはいえ、当日版権の申請は間に合ってなかった『ガールズ&パンツァー』ですが、今回は約120ディーラー前後とかなりの数が出ていました。これまでフィギュアでは1/35スケールが多かったのですが、今回は通常サイズのキャラクターフィギュアが増えていたような印象があります。キャラ的には劇場版の新キャラのミカが多めだったような。
雑感&次回開催
ホビーやフィギュアを巡る状況は相変わらず大きく動いています。最近取材したり、雑談で聞いたりしてると、まだまだこれから面白いことになりそうです。ワンフェスはある意味では大きくなりすぎていて、全体を俯瞰するのは難しくなっていますが、その最新の状況を知るには一番の場所であるというのは変わりません。
次回のワンフェスはいつもと同じく2月ですが、19日と3週目の日曜。最近は1週目のことが多かったのでこのあたりの開催はかなり久しぶり。最近はワンフェスがあって翌週にプライズフェアがあるいうパターンだったのですが、次回はプライズフェア後にワンフェスという形になっています。
定番以外の当日版権で多いだろうと思われるのは『Re:ゼロから始める異世界生活』のレム。ただ、一般商品も多数出るでしょうし……。
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