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【スペシャルレポート】悪魔ほむらフィギュア・ディレクター&原型師インタビュー、気になるあの写真もチェック!

この記事でデコマスのレポートをお贈りした「悪魔ほむら」。受注締め切りまでいよいと2週間程度となりました。ということでスペシャルレポートをお届け。このフィギュアの原型を担当した宮嶋克佳氏、制作協力のストロンガーの小田ツヨシ氏にいろいろとお話を伺ってきました。
宮嶋氏は同じアニプレックスプラスの「鹿目まどか 舞妓Ver.」などの原型も手がけてきた方で、小田氏は以前グッドスマイルカンパニーで多数のフィギュアを担当(このフィギュアとは対の存在とも言えるアルティメットまどかも)、現在は独立して株式会社ストロンガーを設立して「暁美ほむら 晴着Ver.」などのディレクションも手がけています。
さらに最後には気になるあのフィギュアと並べた写真も掲載!

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このフィギュアを手がけることになったきっかけ

小田:アニプレックスプラスで販売した「鹿目まどか 舞妓Ver.」がかなり好調だったので、悪魔ほむらという強いキャラでもフィギュアをやってみたいとアニプレックスプラスさんからお話しいただいたのが始まりですね。
宮嶋:原型をやることになったのは、小田さんから連絡いただいてからです。この前に「鹿目まどか 舞妓Ver.」もやってました。

宮嶋さんのフィギュア原型経歴

宮嶋元々はアニメやゲームなど映像でキャラクターを作ってたんです。その一環でお世話になっている会社のプロデューサーさんから、グッドスマイルカンパニーのお仕事を紹介していただいて手がけたのが、『Dog Days』の「ミルヒオーレ・F・ビスコッティ」ですね。それ以前はフィギュアはやってませんでした。その次に「鹿目まどか 舞妓Ver.」やって、その後にグッドスマイルカンパニーの『ラブライブ!』「高坂穂乃果」をやりました。ちょうどこの「悪魔ほむら」と同じ日に予約がスタートしてますが(笑)。小田さんとは最初のミルヒからのおつきあいです。
小田4作品ともぼくが担当しました。

デジタル造形について

小田:このフィギュアはデジタルで原型を作っていますが、ぼくの作業的にはデジタルだからと言って違うコトはないですね。手で作られている原型師さんも結局のところ確認は画像で来るので。最終的には現物を見てニュアンスの修整とかはたまにあるんですけど、ぼくの出す修整は結局ポーズや構図に関してが一番多いので、画像確認で対応できるんです。原型師さんには、表面的な筋肉とか骨格とかは修整支持をするまでもなく分かっていて当然ぐらいであって欲しいので。宮嶋さんも当然そのあたり分かってらしたので何も言うことなかったですし。
宮嶋:一番違うのは、映像系の仕事だと立体としてはウソ造形を作るということがけっこうあるんですよね。ウソ付いた構造になってたり、カットによって顔を変形させたりとか。フィギュアだと立体感の持たせ方とかも映像系の作り方とはちょっとずつ違う感じですし、立体として完成してないといけないので、そういったウソ造形にはできないんです。そこが最初は勘がつかめなくて苦労しましたけど。

スカート&羽の造形について

宮嶋:一番苦労したのはやはりスカートですかね。
小田:最初、もとになったイラストのスカートからはちょっと大きめに作って頂いたものをAnimeJapanで展示したんです。でもそのままだと一緒に並べるであろう某フィギュアには劣るんじゃないかと(笑)。お互いそう思いながらやってて、じゃあどうしようとなったときに、某フィギュアと腰の高さも併せて頭の高さも併せようということにしたんです。そのためにスカートの長さも伸ばして、某フィギュアも足が浮いてたんでこちらも浮かせようと。
宮嶋:もとのイラストもどこかに腰掛けているというのではなかったので、これしかないかなというのはありましたね。
小田:もっとスカートの造形にもメリハリ付けたほうが良いかなとも思ってたんですが、結果的に今のままでよかったと思っています。というのも、スカートの内側に艶を入れたら凄く立体感が出たので。最初アニプレックスの担当者さんに確認したら、この服は烏がイメージなんで艶はないですって言われたんですが、それだとけっこう落ち着いてしまうんですよ。それで某フィギュアのスカートの内側がツヤツヤしてたんで、それにあわせるとどうだろうと内側に艶を入れてみたんです。
宮嶋:羽も苦労しましたね。型を抜く関係で隙間を空けられないですし、1枚1枚同じ形がないように作ってるので、そこがちょっと時間がかかったところですね。切り目とか全部替えてます。
小田:大本の形はそれなりに左右対称にしてから作ってるので、手原型よりも形は整うし、デジタル造形向きって感じなんですかね。手でやってると作ってる最中にポキポキ折れそうで、考えたくないですね(笑)。

オプションパーツについて

小田:オプションについては当初から言ってました。羽を交換したり、笑顔にしたいとか。イラストだと羽が折りたたまれているんですが、せっかく羽もあるので広げたいし、スカートも大きく作りたいなって思ってたんです。表情も、悪魔ほむらって笑顔のイメージ、クマも入ってて悪い笑顔なんですけど(笑)そのイメージが強いので、これもぜひつけたいなと。キュゥべえも当初から案がありました。映像ではもっと小さいんですけどこれ以上小さく作るのは無理ですし、そもそもこのフィギュアのスケール自体謎ですから(笑)。

ということで「悪魔ほむら 1/8スケールフィギュア」の制作秘話いろいろでした。予約は2014年7月28日 24:00まで。アニプレックスプラスのこのページから予約可能で、アニプレックスプラスでしか買えないのでお見逃しないように。
https://www.aniplexplus.com/itemoGmeHuAj
最後に誰もが気になっていたはずの写真を特別にお贈りしましょう! この「悪魔ほむら」と対になる存在「アルティメットまどか」を並べたところです。
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様々な意味で対になっている事が分かるかと。こうしてみると2つ揃えて並べたくなると思いますが、ほむらの羽だけでも30センチ以上あるのに、さらにまどかの羽やスカートも加わると、横幅は50~60センチは必要! 発売される年末までには場所の確保をしておきましょう!
アニプレックスプラスは7月27日のワンフェスへも初参戦。当然この悪魔ほむらの展示もあるはずです。注文前に実物を見てみたいという人は会場でチェックしましょう! 受注締め切りはワンフェス翌日です!
©Magica Quartet / Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

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