ワンダーフェスティバル2017[冬]振り返り・入場者数は微減、ディーラー数は過去最高、「艦これ」「FGO」「Re:ゼロ」等当日版権状況

By on 2017年6月11日

2017年2月19日に開催されたワンダーフェスティバル 2017[冬]の入場者数等のデータが公式サイトでいつの間にか発表されていました。普段だと開催後1カ月以内にはデータが出ていたのですが、今回は(こちらの見落としでなければ)ずいぶん遅い発表だったようです。

ということで自前で調べたデータも含めて、ちょっと振り返り。

入場者数

入場者数は55,143人。昨年夏の52,141人からは増えているように見えますが、ワンフェスは基本的に夏は少なく冬増えるという傾向なので、比較しないといけないのは1年前。

1年前は56,051人でワンフェス史上最大参加人数だった回です。そこからは2%減。昨年夏も1昨年夏から5%減になっていたので、これで2回連続して同時期開催比較での入場者減となります。いまの規模のイベントになってからはこういう状況は初めてのこと。入場料アップの影響なのか、ファン層から考えられる入場者数の上限や市場の天井ということなのか。この夏については後述しますが、周辺状況もちょっと特殊なことになるのであわせてどんな数字が出るか注目したいところ。

ディーラー数

ディーラー数は1,978。実はこの数字、過去最高の数となります。ホール面積自体は2010年冬以降今回も変更はありません。

このところ、長年活動しているディーラーが抽選で落ちた、メーカーの使用する面積が増えてディーラースペースが減ったせいだなどの話を良く聞くのですが、数字で見る限りでは大きな変動はないということになります。詳細を詰めるのであれば、全体の使用テーブル数や配置、1ディーラーあたりのスペースなどを合わせて検討する必要がありますが……。

当日版権

オフィシャルなものではなく、ガイドブックから独自にチェックしてみた数字になりますが、気になったタイトルをいくつか。ガイドブックで当日版権を申請しているディーラー数を数えたものになります。NGが出ていたり申請を取り下げていたりで実際には数はこれよりも減っています。さらに細かい数字については数え間違いなんかもあるかと思います。

艦隊これくしょん -艦これ-

まずは『艦隊これくしょん -艦これ-』。作品が登場して以来連続して申請ディーラー数はトップですが、今回も160ほどのディーラーが申請して1位。昨年の夏とほぼ同じ数となります。ただ、この冬のワンフェス以降、条件が厳しくなっているという話もあります。

原則的に『艦これ』は再販NGなのですが、これまでは艤装の一部等そんなに大きな変更を加えなくても改装ということでOKが降りていたのですが、そのあたりの判断が厳しくなりちょっとだけの変更では新作と認められずNGが出たという例を数多く聞きました。先日のトレフェス等でもそのあたりは同じだったという話も。

実際にガイドブックに記載はあったもののワンフェスには出ていないというものは多かったような気がします。

ガールズ&パンツァー

劇場版の公開で息を吹き返して夏に急増した『ガールズ&パンツァー』は約120ディーラーでこれもまた昨年夏と同じくらい。

アイドルマスター

アイマス関係あれこれまとめて80弱。前回は90弱だったので微減ですがそんなに大きな変動ではないかと。

ラブライブ!

『ラブライブ!』と『ラブライブ!サンシャイン!!』あわせて40弱で、『ラブライブ!』のみだった前回の30前後からは増えています。Aqoursとμ’sはだいたい半々くらい。

Re:ゼロから始める異世界生活

今回急上昇の注目作品その1。50弱のディーラーが申請していました。事前チェックしたリストをもって回ったのですが、実際に会場で見かけたフィギュアは33ディーラー(ドールはカウントしていません)。31体のレムに対して、ラムは7体、エミリアは1体、パックが3体。ちなみにラムを作っているところはレムも必ずいました。さらにパックを作っていたディーラーでレムを作っていたところは見かけないというちょっと面白いことに。見落としその他あると思いますので数字は参考までに。

予想通りというか予想以上のレム祭りでした(笑)。

Fateシリーズ

今回急上昇の注目作品その2。『Fate/stay night』を始めとし『Fate/Grand Order』『Fate/EXTRA』などFateと名の付く作品を数えました。そういう基準なので『プリズマ☆イリヤ』はカウントし『空の境界』『月姫』はカウントしていません。

前回約40ディーラーだったのが、2017年冬では倍増して約90弱! 増加率ではNo.1だろうと思います。なんといってもこれは『Fate/Grand Order』の人気の影響。メーカーでもFGOはあちこちで発表、一大ムーブメントとなっていました。ちなみに90ディーラーのうちFGOが2/3くらい。もっともその他の作品もほとんどFGOに登場しているキャラですが。

その他雑感

今回のワンフェスでトピック的に気になったのは、新規メーカーがまだまだ増えていること。原型師さんが新たに会社を立ち上げてメーカーになった例も何件か。

フィギュアは単価が高い商品だけに版権元が自分で直接販売したいという流れも継続していますし(某社が某作品のフィギュアで本業の売上以上稼いだなんて話も)、そのOEMなども含めて市場はまだありそうです。

もっとも、基本的にはフィギュアを巡る状況はあまり景気よくない話を聞くことの方が多いのですが。今後どうなっていくか、なかなか混沌としています。

さらに中国でのフィギュア市場の拡大と中国メーカー設立などの動きも影響大。そのあたりも注目です。

次回開催

次のワンフェス開催は7月30日ともう2カ月を切っています。

当日版権、メーカー含めて注目はやはり『Fate/Grand Order』。冬ワンフェスで激増してるのですが、実は冬ワンフェス申請後の12月にFGOはさらなる人気大爆発を起こしています。ゲームとリアルタイムが重なった第1部クライマックス、年末に放送されたアニメによってユーザー数が更に増え、注目度も増したのです。もともとすごい人気がある作品だったのに、さらにそこから拡大したというのは正直信じられないくらいの驚きでした。年末年始でTwitterを見てると始めてみましたという原型師さんやホビー系の人を多数見かけ、実際にゲーム中でもフレンド申請が急に増えて新規ユーザーの拡大が実感できるレベル。間違いなく当日版権でもさらに増えるでしょうし、『艦これ』が当日版権厳しくなっていることも含めて考えると、申請数でFateが1位になる可能性もかなり高いと思います。

で、気になる点が1つ。ワンフェス前日の7月29日とワンフェス当日の30日の2日間、ワンフェス会場からはすぐの幕張メッセ9~10ホールではFGOの2周年記念イベント「Fate/Grand Order Fes. 2017 ~2nd Anniversary~」が開催されるのです。どんなイベントになるのか詳細はいまだ発表されていないのですが、メーカーフィギュアの展示はどっちで行われるのか、お客さんの人数や流れはどうなるのか、現在最も人気があるといって良い作品だけに、そのイベントの動向は大きな影響がありそうです。

余談ですが、8月末のホビー系イベントC3TOKYOの時も当日版権がある日曜に幕張メッセ9~10ホールでは「勇者ヨシヒコ」のイベント『ダイブイキタクナルツアー』が開催予定。同方向のイベントかぶりが続きます(笑)。

新規作品で注目しておきたいのは『けものフレンズ』。ワンフェスでもグッドスマイルカンパニーが開催4日前にOKとれたというねんどろいどの企画を発表、その後も無彩色の原型で受注を始めるというあまり例のないスピード展開をしていましたが、今回のワンフェスでもメーカー発表はもちろん当日版権もどうなるか。3月26日に大阪で開催されたGWCでは特別に当日版権許諾を取り付けて話題になっていましたし、5月のトレフェスでも若干登場していました。ワンフェスではどのくらい申請があるのか? ちなみに現在発売中の「けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック」3巻には多数のフレンズたちの背面イラストや尻尾と服の干渉の設定だったり、フィギュアを作るのに非常に役に立つ資料が掲載されているのでオススメ。

ワンフェスのガイドブックは7月14日ごろ発売ということであと1カ月くらい。まずはそのチェックです!

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