アメリカ版SDガンダムとか、アメリカ版実写セーラームーンとか【追記あり】

By on 2014年4月15日

広い意味ではホビー系といえそうなネタを1つ。

Youtubeである動画を検索してて、その関連動画の中に見慣れない画像に興味深いタイトルが付いてるものがありました。

American Unaired Gundam Series: “Doozy Bots” 、すなわち「未放映のアメリカ版ガンダムシリーズ”Doozy Bots” 」と題されたそのサムネイルは、昔のアメリカの土曜朝に放映してたようなもの。てっきり、『ウォッチメン』であったような、誰かが作ったパロディ動画かなと思い開いてみると……

アメフト選手、チアリーダー、太ったアイスホッケー選手、サーファー、車イスの黒人が、元祖SDガンダムに精神を移して、逃げ出した第1世代のロボット(シャアズゴックだったりドムだったりヤクト・ドーガだったり)と戦うというバトルコメディ。メカ以外のキャラデザインは、アメリカのTVアニメによくあるバタ臭いものです。博士やその娘、子供2人と周辺配置もよくあるタイプ。チアリーダーがジムになったり、車イスがガンタンクになったり、敵メカにタイムボカンシリーズのような七面鳥ロボがいたり、でも意外とちゃんと動いてます。メカの動きも可愛いし。

実際のフィルムを見てもやっぱり誰かが作ったパロディとしか思えないような設定でしたが、アップ自体は2007年以前に行われていて、タイトルで検索するとアメリカのWikipediaやガンダム系の情報サイトなどにちゃんと情報がありました。

そのあたりの情報を総合すると、これは1991年放送を目指してサンライズが作ったプロモーション用ビデオ。フィルム内の表示では1989年となってるので製作はそのあたり(91年用の売り込みなら確かにそうなります)。SDガンダムのおもちゃをアメリカ市場に売り込むためのものだったらしく、ガンダムをアメリカで展開しようとした最初の試み。結果的には放送されず、アメリカ市場でガンダムが成功するのは2000年に放送された『ガンダムW』まで待つことになります。

で、このフィルムについて驚きなのは、前述のようにアメリカではそれなりに知られていたようなのに、日本では全くといっていいほど知られていなかったこと。Web検索で日本語情報はまったくひっかからず、SDガンダムのデータ本の編集をやってる知人ですら知らなかった、Twitterでの反応も同様。ある意味新発見というか、化石の発掘的再発見というか。もっと詳細な取材が待たれるところです。

【4月15日追記】
このフィルムについていろいろ情報も集まってきました。ソース公表の問題等があるので詳細はまだ書けませんが。
なお、このDoozy Botsというタイトルですが、この記述によれば俗語で「狂ってる」という意味があるようです。イタリア語の”tu sei pazzo”(英語に翻訳するとyou are crazy)が英語圏の人間にはこう聞こえるから、とのこと。例文として“He’s doozy bots.”とか“You’re a little doozy bots about this.”などが上がっています。なぜこんなタイトルを付けたのかも謎。

 

で、なんで関連リンクにこの動画が出たかというと、こんな動画を久しぶりにチェックしたからなのです。

これはアメリカ版の実写『美少女戦士セーラームーン』。もちろん日本で放送された実写版とはまったくなんにも関係ないものです。アメリカ人の俳優でドラマを撮影して日本版の戦闘シーンと組み合わせて大ヒットした『パワーレンジャー』同様に、実写ドラマとアニメを組み合わせているパイロットフィルム。結果的には普通に吹き替え版が放送されたので、このフィルムはボツになっています。こちらでも人種や車イスなどへの配慮が行われた配置が行われていますが、とにかくすべてが強烈なのです。

で、さらにさかのぼってなんでこのムービーを久しぶりに見たくなったかというと、こんな記事があったから。

Megan Fox talks ‘Teenage Mutant Ninja Turtles,’ says she’d love a ‘Sailor Moon’ remake

『ティーンエイジミュータントニンジャタートル』に出演したミーガン・フォックスのインタビューで、『トランスフォーマー』『タートルズ』に続いてコミックからの映画化に出るんなら何が良いかという質問に、『ガンダムW』とか『セーラームーン』とか答えているのです。個人的にはどっちも見てみたいですが。さすがに上のムービーのような悲惨なことにはならないでしょうし。

90年代半ばから2000年くらいのセーラームーンについてはまだもうちょっとネタを持ってるので、それはまたあらためて。