• 土. 11月 23rd, 2024

ホビーマニアックスHOBBY maniax

フィギュアを中心とするホビー系情報サイト

【Anime Expo 2024レポート】ホビー系その1:Exhibitホール、パネルなどの状況

Byhobby-maniax

11月 13, 2024 #Anime Expo

 Anime Expoの個人的レポート、続いてはホビー関係に関して。
 以前「Anime Expo2019」ホビー&フィギュア系視点からのイベントレポートで書いたように、Anime Expoはアメリカでのホビー系の状況を知るにも非常に有意義なイベント。今年の様子をざっくりとまとめてみましょう。

Exhibitホール

 まずExhibitホールから。前回の記事で掲載しましたが、ロサンゼルスコンベンションセンターというロサンゼルスでも最大級のイベントスペース、その南ホールが使われています。

広さは約32227㎡。ビッグサイト換算では東ホール約4個弱分、幕張メッセ換算では5ホール弱分。Exhibitホールだけでこの面積ということになります。

グッドスマイルカンパニー

 会場でも最大級のブースのひとつでもあるグッドスマルカンパニー、新作の展示やイベント販売などでとても賑わっています。

新作発表はいつものようにTwitterで日本向けにも行われましたが、そこで告知されなかったものとしては、現時点では日本での販売はない「ねんどろいど 銀魂」も展示されていました。

イベント販売品はかなりありますが、アメリカで非常に人気の高い伊藤潤二の『うずまき』フィギュアも。この頭部モデルは実物大くらいの大きさがあります。

Exhibitホールへの入口上には大きな広告を掲示。これは毎回この位置に出している恒例のもの。今回のイベント販売品になっているHELLO! GOODMILEも大きく打ち出しています。このシリーズ、1ポーズ固定で価格を抑えいろいろなキャラを出すという展開をしていて、海外での展開も意識しているのかと思っているのですが……。

ENTERTAINMENTホールにもブースがあり、そちらでは定番中の定番の『初音ミク』と、近年最も力を入れている『HOLOLIVE』をまとめて展示していました。

バンダイナムコグループ

 バンダイナムコグループは1つ1つは中規模ながら隣接して設置することで、非常に大きなエリアを占める形になるのが特徴。今年は6ブースを配置し、会場でもほぼど真ん中の位置なので、非常に目立ちます。バンプレストブランドのプライズや一番くじ(アメリカではプライズではなく一般販売されています。くじも同様にICHIBANSHOというブランドでフィギュア単体販売されています)や魂ネイションなどがブースを設けています。
 前回、2019年に参加した際バンダイブースで印象的だったのが、ガンプラの普及に努めていたことだったのですが、その成果は確実に出ているようで、6つあるブースの1つ、ガンダムベースはガンプラ購入列が終日ブースをぐるりと取り囲んでいるような状況でした(AXではブース入場列ができてもだいたい1周したところでカットして、一時的にそれ以上並べないような運用が多いのです)。また、パネルでも参加者がガンプラを組めるワークショップを連日開催していました。1個ガンプラがもらえて、その場で教えてもらいながら組んでいくというものだったようです。
 バンダイブースでは他にも『ガンダムブレイカー4』を大きく告知するブースを出していたり、ガンダム、ガンプラ関係がかなり目立つ状況でした。他にもガンプラ製作の体験ができるパネルをほぼ毎日開催していましたし。
 なお、『ガンダム』関係以外でバンダイエリアにおいて目立っていたのが『ブルーロック』。AXの会場建物外側には大きな広告が2カ所出ていて、バンダイがよくそこを使っていますが、今回は『ドラゴンボール』と『ブルーロック』でした。会場内では単独ブースを設けて、パネルも2つ開催(だいたい1作品1パネルが普通なので2パネルはかなり珍しい)されていたり、作品にかける意欲、人気の高さがうかがえました。

コトブキヤ

 コトブキヤはBISHOUJOシリーズ10周年の展示が行われていました。もちろん新作展示もいろいろ出ています。

 それとなるほどと思ったのが、ブースの一角にテレビ朝日のアニメエリアがあったこと。コトブキヤはテレビ朝日と資本業務提携をおこなっているのでその関係からですが、当然ガイドブック等にはテレビ朝日の名はありません。

セガ、フリュー、タイトー

プライズメーカー3社もそれぞれブースを出展。

セガはプライズに加えて、S-FIREや『プロジェクトセカイ』なども。なお、アトラス/セガは別ブース。

フリューはクレーンゲームを設置してフリープレイも。ラウンドワンはアメリカ展開しているので、そこにはクレーンゲームとしておいているところもある模様。

タイトーはExhibitホールではなく、地下のKENCHAホールに出典。

前述のようにアメリカではプライズフィギュアという流通はほぼないので、それぞれほぼすべて一般販売商品として流通しています。そのあたりの詳細はまた別項目で。なお、この3社ともアメリカではグッドスマイルカンパニーのオンラインショップでも販売を行っています(この3社だけではなく、アメリカではかなりの数のフィギュアメーカーをグッスマが扱っています。参考リンク

アニプレックス、KADOKAWA、あみあみ

 アニプレックスはAXでも最大級のブースで、その一角において新作フィギュアを展示し、既存フィギュアの販売も。

 KADOKAWAはブース入り口に多数フィギュアを展示。

 あみあみは会場一番奥で照明も少し暗めという条件の悪い中、ホビーキャンプとしてフィギュアを多数展示。ブース外周には既発売のフィギュアをぐるりと並べていました。また、最終日には、持ち帰り自由のあみこのお面をそこに置いていました。

その他

 日本のメーカーでは他にボークスもブース出展。また、「Festiv’AX JAPAN Pavilion」の一角にはエルドラモデルのテーブルもありました。

 YURA YURAヘッドフィギュアを展開してるマックスリミテッドという大阪のメーカーも販売ブースを設けていました。 

 また、日本ではグッスマが販売を行っている香港のメーカーthreezeroは独自のブースで出展していました。

 会場で印象に残ったメーカーのひとつが、GEE(Great Eastern Entertainment)。ここは日本には進出していませんが、かなり以前からアメリカで展開していたアニメグッズメーカーでぬいぐるみやグッズを発表、扱っている種類も作品もかなりの数になります。
 昨年のAXの会場動画でチラッと映っていて気になっていたのですが、今回はさらに大きなブースになっていて、人気もかなりのもので購入列がブースを取り囲むという状態でした。
 通常のぬいぐるみの他にFIGUREKEYという頭部がPVC製(ソフビ)のものを展開しているのですが、これをかなりプッシュしていました。サイトでの説明を読むと、身体はぬいぐるみとして動かせて、顔の向きも変更可能、サイズは2種類展開という仕様。PVCの頭部は統一されたデザインラインになってて、別表情や別衣装もかなりいろいろ出ています。価格も安めで、今後の展開や人気の推移には注目したいところ。

出展していなかったメーカー

 日本のメーカーでは、昨年まで出展していたSHIBUYA SCRAMBLEの出展がありませんでした(ワンフェスにも出ていませんでしたが)。
 昨年のAXでは広告扱いでブログ記事掲載していたポップマート、大きなブースに巨大なフィギュアを多数並べて非常に目立っていたJIMEI PALACEという、中国のフィギュアメーカーも今年の出展はナシ。ただ、JIMEIはANIME DEPOTといういろんなジャンルのものを細かく並べているショップのなかの一角(写真のようにそんなに広い場所ではありません)で少しだけ展示を行っていました(ガイドマップ等に名前に記載はナシ)。

パネル

 フィギュア関係のパネルはグッドスマイルカンパニー、フリュー、コトブキヤの3社が行っています。
 グッドスマイルカンパニーは毎回趣向を変えてきているのですが、今年はホロライブと組んでホロライブ谷郷社長とグッスマ安藝会長の対談というのを事前にアピール(なお、昨年はVshojoとでした)。PETREEホールというトップクラスに大きな部屋を使っていたのですが、そこが満杯という盛況。入場するにもかなりの行列でした。これまでのグッスマパネルもそれなりに人は多かったのですが、今回は桁違いに混雑ぶり。これはほかにパネル参加がなかったホロライブ人気が大きな影響を与えています。
 当日はYoutubeで生中継が行われていたので見た人もいるかもしれませんが(AXの配信は基本的に数日で削除されるので現在は残っていません)、かなり盛り上がっていてYAGOOコールやAKIコールが巻き起こっていました。内容は基本的にホロライブのVtuberのフィギュア化関係のお話で、あまりトップ対談という感じではありませんでしたが(笑)。

 フリューは基本的に新作紹介。日本のフリューのスタッフが出席し、あれこれ発表し、会場からの質問に答える形式です。

 コトブキヤは今回2つパネルを開催。1つはBISHOJOシリーズ10周年、1つは新作紹介。いろいろ情報発信しながら、合間合間にクイズを出して(それまでの発表を聞いていたら確実に答えられる質問)正解したらフィギュアをプレゼントしていました(答える権利があるのは、事前に配られた番号入りチケットによる抽選)。
 いずれのパネルも、日本のコトブキヤから参加したスタッフの1人が英語でひたすらしゃべって情報を伝えるという形式。通常こういったパネルだと日本語でしゃべってそれを通訳してと言う手間がかかるので、実際には時間の半分しか情報が伝えられないことになるのですが、とにかくマシンガントークですごい情報量! 情報的にもさまざまな新作の他に、アメリカでコトブキヤのオンラインショップが始まるという話も。なお、新作情報の中にフレームアームズとフレームアームズ・ガールの話は出なかったのですが、そのあたりの事情は不明。

 ホビー関係ではもうひとつ、メーカーではなくファン個人が主催したパネルがありました。それはセガから出ている寝そべりぬいぐるみについてのもの。19年に参加した際に寝そべりぬいぐるみがかなり人気になっていた(その時開催された『ラブライブ!サンシャイン!!』Aqoursのライブに持ち込んでる人が多数いました。なかには1メートルサイズのを抱えて歩いている人も)のは分かっていたのですが、こういうパネルが開催されたのは驚きでした(笑)。
 “Underastanding Nesoberis:A Beginner Otaku’s Guide”と題されて(複数形で“Nesoberis”になるのです)、寝そべりぬいぐるみのなりたちからシリーズ展開、アメリカでの状況、他メーカーの類似シリーズなどさまざまな事について発表されていました。発表したのは本当に個人的なファンの女性。別にセガとの繋がりもなく、純粋に好きでパネルを設けて、寝そべりについて知ってもらおうという意図だったようです。ちゃんとしっかり調べた発表でしたし、最後には参加者が持ち寄った寝そべりぬいぐるみをならべて記念写真を撮ったり、なかなか良いパネルでした。
 なお、非常に大きなホールでそこそこの入り具合。ただ、AXは会場の入れ替えを基本行わず、次のパネル目当てに早くから会場に入っておく人も多いので、どれだけが寝そべり目当てに来たのかは不明。

ホビー関係については、もう一つの記事に続きます。

■関連リンク
ANIME EXPO