• 木. 12月 5th, 2024

ホビーマニアックスHOBBY maniax

フィギュアを中心とするホビー系情報サイト

【ワンフェス】2017年夏振り返り・入場者数は引き続き減少傾向、当日版権ではFGO

2017年7月30日に開催されたワンダーフェスティバル 2017[夏]の入場者数等のデータが公式サイトで少し前に発表されています。ということで自前で調べたデータも含めて、ちょっと振り返り。

入場者数

入場者数は50,757。前回、冬のワンフェスは55,143人でした。ただ、冬多くて夏は少ないのはいつものこと。ということで比較しなければならない対象は昨年夏。その2016[夏]の入場者人数は52,141人で、ここから比較しても減少しています。2015年夏が55,038人で夏ワンフェスとしては最高人数だったので、そこからは1割弱減少、これで2回連続減少しています。冬のワンフェスでも2017年冬は2016年冬の56,051人から減っているので、3回連続前年から参加者数を減らしています。

当日会場で他の人と話しても今回少ない気がするねぇと話題になっていたのですが、それが実数にも出たことになります。

ピークを越えたと判断できるのかどうかはまだ分かりませんが、会場を見てると全体に年齢層が高いことは気になるところ。デジタル造形などでこれまでとは別のラインからディーラーが出ていたりもするので、今後そのあたりどう変わっていくかも注目です。

ディーラー数

ディーラー数は1977。これはこれまでの最高記録だった2017年冬の1978から1少ないだけで、最高水準となります。

ディーラーの落選が増えているのではという話もでていますが、Twitter等ソーシャルメディアでディーラーの落選報告を目にする機会が多いのでそう感じるという一面もありそうです。ただ、落選率についての発表がないためどう変わっているか分からないので実際のところはわかりません。ワンフェス最初期から参加してるディーラーや、現在最も人気が高いディーラーなども無関係に落選しているので、本当に単純な抽選を行っているのだろうなぁというのは想像がつきますが。

当日版権

ワンフェス前に【ワンフェス】ガイドブックに見る2017年夏当日版権ディーラー数という記事もあげていますがまた改めて。ディーラー数はガイドブックでの記載を独自に数えたものです。またキャラクター数などの具体的なデータは当日実際に見て写真を撮った数字になります。ただ、いずれも数え間違い等もありえますし、当日回った際には遅くなって行った時には撤収済みだったりしているところもあるため完全に正確な数字というわけではありません。なお当日回ったのはフィギュア系だけでドールやグッズなどは入っていません。

Fateシリーズ

予想通り今回のワンフェスで最も多くのディーラーが申請していたのが『Fate/Grand Order』を中心とするFate関係。2017年冬では90程度だったディーラーが160弱、そのうち『Fate/Grand Order』は140弱。1年前の2016年夏では40程度だったので一挙に4倍になっています。

で、当日実際に出展されていたフィギュアに付いて。ガイドブックのリストをもとに、一通りのディーラーを回ってあったフィギュアに付いてはチェックしてきました。前述のように漏れはありますが9割程度(悪くても8割)は見てきたと思います。
ざっくり数えて170体以上で70キャラ以上。多かったのはジャンヌオルタ、ついでマシュ、アルトリアオルタという感じで特にオルタ2人は新宿編での衣装が非常に多め。新しめのキャラでは酒呑童子、静謐のハサン、イシュタル、謎のヒロインXオルタあたりが何カ所かで並んでいました。

艦隊これくしょん -艦これ-

登場以来チェックしている限りでは毎回最大ディーラー数だった『艦これ』ですが、前回の160ディーラー程度から今回は100程度に。『ガールズ&パンツァー』にもディーラー数で抜かれて3位になっています。

『艦これ』は前回の冬あたりから再販に関しての判断が厳しくなっています。kadokawa作品は再販もOKになったようなのですが、『艦これ』は再販はNGのままで、さらに以前だとOKだったちょっとしたポーズや艤装変更等もNGになる例が増えているのです。この状況がディーラー数の減少にも影響を与えているかと思えます。

会場で多く見かけたのは伊13と伊14。艤装が少なめの潜水艦は造形カロリー的にも楽なのでもともと人気なのですが、この2人の艦娘の登場は今年の2月ということで申請時の最新艦娘の一角でした。

ガールズ&パンツァー

ディーラー数で2位になったのが『ガールズ&パンツァー』。とはいってもディーラー数が増えたわけではなく、120で前回と同じくらい。『艦これ』が落ちた分2位に上がっています。このあたりは根強いファン層がしっかりあるこの作品らしいところ。最終章もこれからなので、まだまだワンフェスでの人気も続くことでしょう。

けものフレンズ

新タイトルとして注目だったのは『けものフレンズ』。当日版権の申請時期がちょうど爆発的な人気となっていた時期なので、ディーラー数も90くらいと『艦これ』よりちょっと少ない程度。

ただ、このディーラー数の割に会場での存在感は若干薄めに感じました。これは出ているフィギュアがデフォルメだったり、ノーマル頭身でも小さめだったりでざっくり歩いている時には目に付きにくいということがあっったかと。なお実際に見た感じだと身体のラインがでるPPPはノーマル頭身が多かったり、ハシビロコウは胸像を何カ所かで作っていたり、ちょっと面白い傾向も。

その他雑感

レポートも掲載しましたが、前日の土曜日と当日の日曜日の2日間、道路を渡った反対側の9-10ホールでは『Fate/Grand Order』のイベント「FGOフェス」が開催されていました。グッドスマイルカンパニー関係のFGOフィギュアは基本的にはこちらの会場で展示され、その他のメーカーも土曜日にこちらの会場で展示後、日曜日にはワンフェス会場での展示となっていたところも。
FGOフェスがワンフェスの入場者人数に影響を与えたかどうかはちょっと微妙なところ。FGOフェスはチケットは抽選で1日の入場者数も制限されています。また、イベント内イベントも開場時間から終了時間までたっぷり用意されていたのでFGOフェスを抜け出してワンフェス会場へ行った人も少なそうです。
こちらのイベント会場で印象的だったのは、ワンフェスに比べて女性層と若い人が多いということ。会場の熱気も含めて、この作品の勢いを感じました。

ワンフェス会場では、2018年4月に上海でワンフェスが開催されることも発表されていましたが、どんなイベントになるのかまだまだ不透明です。一部の作品は当日版権が適応されることは発表されています。基本的には中国のファン向けのイベントですが、取材に行ってみるかどうか、少し悩ましいところ。

次回開催

次のワンフェスは2018年2月18日。2017年に続いて2月中旬の開催となります。当日版権の申請はいまちょうど本申請の真っ最中。本申請で追加はできないので、実際には予備申請の8月25日の状況がそのまま会場での様子となるわけです。

順当にFate関係が次回も一番多そうですが、キャラ的には今年夏の水着イベントはかなりの人気になりそうです。コラボイベントがあった『Fate/EXTRA CCC』関係も再販含めていといろあるかも?

新規作品でこれというのはあまりなさそう。ホビー系アニメだと『フレームアームズ・ガール』の人気が高かったのですが、アニメ版の当日版権は降りないという情報も。

9月終盤から急激に人気になっている『アズールレーン』は二次創作のルールではフィギュアも自由に作っていいと読めるのですが、実際に問い合わせたところ意味合いが違うという話もあるので、不明瞭。なお、予備申請締め切り時期にはほとんど話題になってなかったので、通常の申請しているとこともあまりなさそうです。

■関連リンク
ワンダーフェスティバル