『ウマ娘』と『Fate』シリーズの当日版権の写真を一通りまとめましたが、ではその他のタイトル含めて詳細データではどうなっていたかをまとめておきます。
このデータはワンダーフェスティバル実行委員会から提供されている公式のものとなります
いつもこのサイトやアニメハックのコラムなどで当日版権申請ディーラー数をチェックしてまとめていますが、今回のデータは申請数。1ディーラーが1作品で複数アイテム出しているのはそのアイテム個数分が加算されていることになります。
ということで、まずはベスト10の表から。予備申請数と本申請数も掲載します。
順位 | 作品名 | 予備申請数 | 本申請許諾数 |
---|---|---|---|
1 | ウマ娘 プリティーダービー(シリーズ合計) | 228 | 159 |
2 | Fate(シリーズ合計) | 182 | 158 |
3 | ウルトラマン(シリーズ合計) | 149 | 120 |
4 | ゴジラ(シリーズ合計) | 119 | 104 |
5 | 艦隊これくしょん(ブラウザゲーム版) | 112 | 103 |
6 | アリス・ギア・アイギス | 87 | 73 |
7 | アズールレーン | 83 | 61 |
8 | THE IDOLM@STER(シリーズ合計) | 58 | 51 |
9 | 装甲騎兵ボトムズ(シリーズ合計) | 54 | 46 |
10 | ZOIDS(シリーズ合計) | 51 | 46 |
※『THE IDOLM@STER』のうちシンデレラガールズ 32/28
22年夏ワンフェスでの当日版権1位は『ウマ娘 プリティーダービー』、わずか1個という僅差で『Fate』シリーズが続いています。『Fate』シリーズが1位でなかったのはかなり久々。アイテム数のデータはありませんが、ディーラー数の独自チェックでは2017年夏以来1位を続けていました(それ以前は『艦隊これくしょん -艦これ-』が圧倒的人気で連続1位)。もともと2001年の『Fate/stay night』の、特にセイバーは当日版権でかなり人気が高く以前実行委員会が出していたキャラクター別申請数データで1位になっていたこともあったのですが、『Fate/Grand Order』の爆発的なヒット(1部の第7章配信と初のアニメスペシャル放送があった2016年末あたりから顕著な反応が出ていました)があって、フィギュアとしてもある意味リバイバル的な大ヒットとなっていたのです。放送が終わると新ネタの供給が滞りがちになるアニメと違い、次々と新キャラが登場するソーシャルゲームは人気が長く続くので許諾・製作に時間がかかるフィギュアには非常に向いているといえます。さらに一般販売のフィギュアが出ていても、それだけでは押さえきれないキャラも多いので当日版権としてもいろいろ考えられます。これは『Fate』シリーズだけではなく『ウマ娘』や『艦これ』も同様。
その『Fate』シリーズをたった1個の差とはいえ初めて抜いた『ウマ娘』。ただ、ディーラー数で数えた際には前々回、22年冬ワンフェスですでに抜いていました。その数は『ウマ娘』95、『Fate』シリーズ92。ですが、公式の最終的な当日版権許諾数では『Fate』シリーズ166,『ウマ娘』145です。この差異は1ディーラーあたりの個数や、不許諾率などから生まれているのかもしれません。『ウマ娘』はSNSでも水着など衣装によっては許諾が降りなかったという話はよくでていますし、実際に夏のデータを見ると『ウマ娘』の予備申請数と本申請許諾数の差は他作品よりも開いています。
3位と4位は当日版権の最初期からの定番の特撮系。5位以下もおなじみのアニメ、ゲーム系が並んでいます。
2023年冬ワンフェスの状況
アニメハックのコラムでも少し書きましたが、改めて23年冬の当日版権申請ディーラーもまとめておきます。こちらは公式サイトのディーラー情報から独自に出した数字となります。
今回ディーラー数では『Fate』シリーズが105、『ウマ娘』は100と最近の結果とは逆転しています。『ウルトラ』シリーズは71、『ゴジラ』が35。他にめぼしいところでは『艦これ』が44,『アリス・ギア・アイギス』も44、『アズールレーン』40、『アイドルマスター』シリーズ34。このところ確実に増えていると感じたのは『ブルーアーカイブ』で31(前々回は10、前回は18)。
それにしても残念なのは『ガールズ&パンツァー』。現在は許諾がおりませんが、許諾が降りていた頃はだいたい申請数では2位でした。不許諾の理由としてコロナにより『ガールズ&パンツァー』のリアルイベントが開催できないためとなっているので、リアルイベントも開催されるようになってきた状況ですし、夏ワンフェスには復活を期待したいところです。
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